プライド月間からみえる黒い歴史とレインボーな未来
みなさんこんにちは。
SDGsを経済の観点から捉えた記事を主にUPしています。eSです。
6月は世界的にはどんな月だかご存知ですか?
6月といえば日本ではヒマラヤ山脈の影響で梅雨前線が発達し、日本上空に居座り梅雨の時期になりますが、世界では6月は【プライド月間】になります。あまり聞きなれない【プライド月間】とは個人の生き方や考え方の自由を大切にする活動のことです。そもそもの誕生ストーリーは1968年6月にアメリカで起きたストーンウォール事件が由来だとされています。
ストーンウォール事件とは…1968年6月28日、ニューヨークに店舗を構えるゲイバー「ストーンウォール・イン」への、警察による不当な捜査に対して行われた抵抗運動のことです。
今から50年以上前となる当時の風潮としては、同性愛者など性的少数者をターゲットとしたソドミー法が多くの州で残っていた時期です。警察によるゲイバーなどへの踏み込み捜査は今ではあり得ないことですが、日常的に行われていた時代です。
同性愛者へのお酒類の提供を違法とするなどの理不尽で不当な扱いを行う警察に対する抵抗運動が行われはじめました。この反乱が【ストーンウォール暴動】と呼ばれています。アメリカからカナダやオーストラリアに広がり、そこから今日のプライド月間につながっていると言われています。
現在では多様性が受け入れられつつある時代です。性的マイノリティだけではなく家族構成.働き方.ライフスタイルなど…個人の生き方について多様性の促進をする働きかけが多く見受けられます。
6月のプライド月間を目前に控えた5月15日adidasではクィアのデザイナーであるリッチ・ムニシ氏とのコラボシリーズ“Let Love Be Your Legacy”を発表しました。
その中の商品の女性用のワンピースタイプの水着があるのですが、その水着のモデルを生物学的な性別が男性と思われる人物が担当している。
胸元からはみ出た胸毛をアップした動画も存在します。adidasからは“偏見のない表現の自由“を促すとされているが、アメリカのTwitterでは“ユニセックスとも言われていないのに理解できない!女性を排除している!“といった元水泳選手のツイートから、多く拡散され“Buycott Adidas(アディダスボイコット)”がトレンド入りまでする事態になりました。ここまで問題になった背景としてそもそもその水着は、「Women’s Sportswear(女性用スポーツ着)」にカテゴライズされているので
●買う側にとって全くイメージができない
●女性用を男性(トランスジェンダー)が着ても何も参考にならない…
などの意見が多く上がっており、LGBTQ+に理解を示していることをアピールするのが目的だったように(本意がどこにあれ)見えたことが原因でここまで波紋な広がったのではないかと、私は思っています。
LGBTQ+は、単純に性的志向のみにフォーカスしているのではなく、L(レズビアン)G(ゲイ)B(バイセクシャル)T(トランスジェンダー)Q(クエスチョニング+(プラスアルファー)上記のようにあらゆる生き方や個性を含めた性の多様性をあらわす言葉です。
レインボーカラーで表わされることも一般的でピンク…セクシュアリティ、赤…命、オレンジ…癒し、黄色…太陽、緑…自然、青…芸術、藍…調和、紫…精神の8色それぞれに意味がもたされています。しかしあまりにもレインボーフラグが必要となり、ひとつひとつ染めることが間に合わなくなったため、ピンクと藍色がなくなり6色展開でしか製造できないため6色になりました。
これからも多くの人の理解に繋がれるよう多様性をブームのように利用するのではなく、実現できる社会を目指したいです。
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