SDGs開発目標11.住み続けられるまちづくりをNo. 485

生け花を通して学ぶ「日本の心」

イギリス在住のukihaddyです。

今回も、イギリスで注目される、生け花を通して学ぶ「日本の心」についてです。
生け花というと、ちょっと敷居が高い気がして、日本では体験したことがありませんでした。 しかしイギリスに来てから、海外からの友達で生け花に精通している人と出会い、改めて日本の文化、生け花に興味を持つようになりました。

先日、マンチェスターでフラワーフェスティバルが開催されました。

そこでは生け花のワークショップが行われていたので、私も参加してきました。 このワークショップにはマンチェスター以外の街からの参加者も集まり、みんなは夢中で生け花を楽しんでいました。
参加者たちは日本の食文化を始め、日本の心に興味を持っているとのことでした。

西洋のフラワーアレンジメントは、花をメインとし、華美に装飾するためにデザインされるものが多いかと思います。一方で生け花は少ない花の数や植物でも、空間も使って美を表現します。まっすぐではない茎の形なども生かして、ありのままの自然を表現しようとします。

イギリスでは、売られている花のほとんどは海外から輸入されたものだそうです。
花の産業では今、重労働や環境汚染などが深刻な課題となっています。
生け花は身の回りの植物を使って、無理のない範囲で楽しめます。
そして繰り返し使うことのできる剣山を使用するので、その点もエコなのです。
フラワーアレンジメントでは花をさすのにオアシスというスポンジがよく使われますが、こちらは基本的に使い捨てです。

過剰に消費せず、無駄なごみを出さない、そんなSDGsの観点からも、海外で注目されている理由のひとつなのではないでしょうか。

大量の花を使わずに、少しの花や植物でも楽しめる生け花にふれることで、ものにあふれた現代に疑問を持つきっかけにもなりました。質素でも、心の豊かさを保てるということを教えてくれている気がします。

 

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