SDGs開発目標11.住み続けられるまちづくりをNo. 131

コンポストは本当にゴミを減らしているのか?コンポストの隠れた問題を紹介!

家庭で気軽に生ごみを減らしながらSDGsに貢献できるコンポストは魅力的な存在ですよね。しかし良い側面ばかりではありません。そこで今回は環境分野を本職とする私が実際にコンポストを導入する際に取得した知識を紹介します。

コンポストとはナニ?

そもそもコンポストを知らない方に向けてキーワード説明をしていきましょう。

コンポスト(compost)とは直訳すると『堆肥』(たいひ)を意味します。生ごみを堆肥にする機械を主に指しており、枯葉や雑草、野菜くずや生ごみ、酪農地域では家畜排せつ物を微生物の力を借りて発酵し堆肥にする方法を指します。歴史的にも長く、古代中国やエジプトではコンポストを利用して作物の安定収集などを試みていました。

コンポストの現状とは?

近年コンポストの技術力は急速に発展してきています。

  • 室内に設置でき、臭いの心配がない小型コンポスト商品
  • 屋外に混ぜて放置するだけで完了する放置型コンポスト商品

など主に2種類のコンポストが数多く市場に出回っています。

また、『ゴミを解決しながら社会貢献もできる!』といった評判も相まってコンポストの需要も高くあります。しかし生ごみを燃えるゴミとして廃棄する方が楽と考える家庭が大多数で、コンポストを利用する人はまだまだ少数派といえます。

コンポストが普及しきらない訳とは?

数多くの魅力があるコンポストはなぜ普及しきらないのでしょうか?

現在コンポストを導入する家庭は以下の条件が当てはまります。

  • 園芸や酪農をおこなっている
  • 高層マンションに住んでおり、ゴミの廃棄が大変

これらはコンポストの魅力が週二回のゴミ収集には劣る事を指しており、ゴミの支障を受ける一部家庭のみにしかコンポストが必要ないと分かります。ゆえにコンポストが普及しないのです。

コンポストの隠された問題

さらにコンポストには隠された問題があります。それはコンポストによって出来た堆肥が環境汚染を起こすことです。特に生ごみを再利用した堆肥は塩分濃度が高く、発酵が不十分であることがよくあります。そのようにしてできた堆肥は植物を枯らし、土壌汚染をまねきます。生ごみからできた堆肥は十分な成分分析を行うことができないため、こういった問題はコンポスト事業を行う専門家にはよく耳にする話になります。

<まとめ>

さて今回は最近はやりのコンポストの隠された問題について紹介してきました。

コンポスト事業に携わる人にとっては身近な問題ですが周知されていない事実です。

この記事をきっかけに少し調べてみると新たな問題点を見つけることができるかもしれません。ぜひ興味を持ってみてください。

この記事はいかがでしたか?よければ「Good」してください。
[wp_ulike]
あなたのコメントが役立ちます!コメント募集中!

みなさんの投稿