IKEA 3Dプリントのビーガンミートボールで採用強化
スウェーデン発祥の家具ブランド「Ikea」の快進撃が止まりません。
2021年にはスウェーデンの一般家庭に太陽光や風力の再生可能エネルギーで発電したクリーンエネルギーを販売すると発表して世間を賑わせました。2030年には「気候ポジティブ」を見込むIkeaの一挙手一投足に要注目です。
3Dプリントを使ったビーガンミートボールを発表
Ikeaは、2月1日に開始された「Tastethe Future」採用キャンペーンの一環として、求職者を惹きつける独自の採用アイデアと位置付けた「3Dプリントのビーガンミートボール」を提供予定です。
今回発表された3Dプリントのミートボールは、Ikeaレストランでは一般販売されませんが、Ikeaのアイコン的存在であるスウェディッシュミートボールを使った本キャンペーンの波及効果は相当なインパクトでしょう。
Ikeaによると、2022年度には150のテクノロジー職の採用を目指しています。3Dプリントのビーガンミートボールという秘密兵器の投入からも、Ikeaのサスティナブルへのコミットの本気度がうかがえます。
なお、Ikeaでは2050年までに以下の内容を決定しています。
- Ikeaのレストランで提供される食事の50%を植物ベースにシフト
- レストランで提供される80%以上の食事は赤身以外の肉へシフト
- 提供されるすべてのパッケージ商品の80%は植物ベースへシフト
Ikeaが掲げるサステナブル目標とは
Ikeaは2021年に発表したサステナビリティーレポートと一緒に初の気候レポートを発表しています。そのレポート内で、気候フットプリントをトータルで160万トン削減し、2016年度のベースラインから5.8%削減したと述べています。
2030年の目標まで残り時間3分の2に差し掛かる中、中短期的な動きを通じて排出削減量の3分の1まで達する見込みです。今後は気候変動や生物多様性の回復、不平等の是正といった社会課題と向き合いながら、ビジネスの加速度を高める企業姿勢を示しています。
IKEAは世界最大手の家具チェーンとして、攻めのサスティナブルなイニシアティブの舵切りは、競合他社のみならず業界や分野を超えたインパクトを与えるでしょう。
※画像出典
https://www.greenqueen.com.hk/ikea-3d-printed-vegan-meatballs/
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